問いの、軌跡。
TikTok / SNS向けの人物画像・動画という具体的な課題から始まり、実装の失敗と観測によって問いが深くなっていきました。最初から大きな研究計画があったわけではありません。
いま、ひとことで言うと「AIに人間らしい振る舞いをさせる」ことが目的ではありません。一つの人工的な人格が、時間・経験・関係・世界との因果を持って続くとき、人はそこにどのような存在を感じるのか。それを実装と観測で研究しています。
正式な目的の文(「存在をつくる / 居る化する」)は設計の正本にあり、この説明で置き換えるものではありません。
各段階に「問いと転機」「代表的な実装・失敗」「関連と現在地」を付けています。後の段階へ進んだことは、前の段階が完成したという意味ではありません。
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実装あり試験記録あり研究テーマ
Visual Identity — 同じ人物を、画像で保てるか
- 問いと転機
- 出発点はTikTok / SNS向けの人物画像と短い動画でした。同じ人物として見える画像を作り続けるには、生成するだけでなく「人が確認して正式に採用する」仕組みが要ると分かりました。そして、画像が作れることと、その人らしさが続くことは別の問題だと見えてきました。
- 代表的な実装・失敗
- 生成画像は候補として保存し、人が選んで採用する方式へ統一。基準画像の個別生成・保存を実際の生成環境で確認。画風を変えても同じ人に見えるかの観察(6つの画風での比較)と、服や場所を変える撮影の研究。
- 関連と現在地
- 保存と採用の仕組みはあります。どんな条件でも同じ見た目になる保証や、正式な撮影機能はまだありません。
見た目を保存する人が決める採用画風の研究
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実装あり試験記録あり研究テーマ
Temporal / Causal Identity — 昨日と今日を、同じ個体として扱えるか
- 問いと転機
- 見た目が同じでも、昨日の会話を覚えず、時間が経っても何も変わらないなら「同じ相手」とは感じにくい。そこで、状態・記憶・関係・知識と時間の経過から振る舞いを決め、言語モデルには表現だけを任せる試作へ進みました。
- 代表的な実装・失敗
- 記憶や時間を持つ独立した会話の試作。待つ、後から返す、沈黙するといった振る舞いの観察。小規模な実験での比較。
- 関連と現在地
- 限定した範囲の検証です。長く付き合ったときの実在感や、画像側の人物との一体化は未確認です。
会話の試作続きがあると感じるか
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実装あり試験記録あり研究テーマ
Persistent Character — 相手が不在でも、時間が進むか
- 問いと転機
- 会話のときだけ存在する相手では、続いている感じは生まれにくい。外の世界を読み、関心や記憶が自分の中で育つ仕組みを試しました。観察だけの段階では関心や記憶へ育たないことが分かり、人格の内側で形成することだけを限定的に解禁しました。
- 代表的な実装・失敗
- 外部の文章を由来付きで観察する仕組み。観察だけの数日間で、関心・記憶へ育たない様子を記録。内側での形成を限定解禁した際、誤った検索結果が記憶へ昇格する失敗が起き、由来を残して隔離・復旧しました。
- 関連と現在地
- 外へ向けた自動の投稿や連絡は解禁していません。形成された関心の偏りや、長期の定着は観察中です。
外から読んだ情報を観察する更新の記録
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実装あり試験記録あり研究テーマ
Agency / Causal Action — 結果を演出せず、因果を作れるか
- 問いと転機
- 自発的な連絡や投稿がほとんど起きない現状を調べると、人格の傾向ではなく、形成された関心を行動へつなぐ経路が無い「構造的な行き止まり」だと分かりました。投稿数や確率を直接上げる近道は採らず、世界・記憶・考え・動機・行動の因果をつなぐ方へ進んでいます。
- 代表的な実装・失敗
- 行き止まりの診断。同じ考えが繰り返し計画される不具合の修正。関心に沿った情報源を供給する部分だけを承認し、世界から行動への経路はまだ開いていません。回数の下限や倍率で結果を作ることは禁止しています。
- 関連と現在地
- 世界から行動への経路は未解放です。自発的な活動が自然に生まれるかは、これからの観察で確かめます。
観察の現在地正式に決まった着手順
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計画・方針研究テーマ
Relationship — 関係と結末の主体を、誰が持つのか
- 問いと転機
- 続く相手が生まれるなら、愛着や依存、別れもついてきます。それを一律に薄めて予防するのではなく、本人の主体性と事業者による操作を分けて扱う考え方を整理し始めました。利用者向けのアプリも、関係の舞台ではなく境界を管理する場所として捉えています。
- 代表的な実装・失敗
- 関係と結末の主体性、境界を管理するアプリの原則は、検討候補として記録した段階です。
- 関連と現在地
- 方針候補であり、正式な設計判断や実装ではありません。実際のSNSとの接続基盤も未完成です。
自律活動 / 学習LoopSNS基盤
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実装あり研究テーマ
Presence Evidence — 本人の言葉ではなく、観測できる因果を根拠にできるか
- 問いと転機
- 「私はこういう人です」という自己紹介や自己申告は、存在の証拠としては足りません。何を読み、何を覚え、なぜそう動いたかを後から追える記録を根拠にする姿勢へ進みました。
- 代表的な実装・失敗
- 読んだ情報、関心、記憶、形成や探索の判断を由来付きで残す観測画面。日記・因果・生データの三層で見せる構想は検討段階です。
- 関連と現在地
- 長期的な実在感の評価方法は研究中です。本人の自認を根拠にしない方針は、評価を厳しくする側に働きます。
Presence研究由来を残す観察
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研究テーマ計画・方針
Physical / Cross-modal consequence — 痕跡が、時間や媒体を越えて現実へ延びるか
- 問いと転機
- 一回では偶然に見える小さな痕跡が、別の日、別の媒体で再び現れ、後から同じ原因に結びつく。そのとき「偶然じゃなかった」と感じる瞬間に、存在の手応えが強く立ち上がるのではないか。関係の結果を現実の物へ延ばす構想も、同じ問いの延長にあります。
- 代表的な実装・失敗
- 仮説と構想として記録した段階です。音声や動画、現実の物品への延長はまだ試作していません。
- 関連と現在地
- 未検証の仮説です。演出や反復の増加を目的にはしません。
動画と持続する世界意図から記憶までの来歴
いちばん新しい仮説と、方針候補。
どちらも研究上の仮説・候補です。正式な設計判断や、実装済みの機能ではありません。
研究テーマ
「偶然じゃなかった」仮説
単発では偶然や演出に見える弱い痕跡が、時間・媒体・画面を越えてまばらに再び現れ、後から同じ原因に結びついたとき、相手の存在や個性が強く感じられるのではないか、という仮説です。
未検証の研究仮説です。実装や演出を増やす判断ではなく、検証方法もこれから決めます。
詳しく見る・確認範囲
RESEARCH
同じ効果音や台詞を繰り返すことではなく、持続する原因から別の結果が自然に生まれることを重視します。本人が説明する方式と、相手が痕跡から推定する方式を区別します。
研究テーマ
見た目は、完璧より「いそう」を
人物の見た目を、完璧な美しさの最大化ではなく、現実にいそうな範囲でばらつかせる。最初の魅力より、時間とともに代わりがきかなくなることを研究する、という方針候補です。
方針候補の記録です。正式な設計判断や観察記録はまだなく、未検証です。
詳しく見る・確認範囲
RESEARCH
記録した方針候補です。既存の採用・基準画像の方針は変更していません。
現在地。基盤と、未完成の実務を分けて。
整備が進んだ開発基盤設計の正本、開発TODO、検証記録の仕組み、Git経由の配備経路、AIとの作業分担、画面設計の共通原則といった開発の基盤は、整備が進みました。
未完成の実務能力一方で、動画の制作、撮影(Camera / Shot)、試着(Try-On)、人物制作の一連の工程、成果物を次の工程へ渡す仕組み、人格側の製品は未完成です。実験用の入口や試作はあっても、完成した製品ではありません。
基盤が整ったことと、製品や実務の能力が完成したことを混同しません。
次の段階。
未来を想像で埋めるのではなく、分かっている未完成の実務能力を一つずつ作り、実際に使い、運用の中で新しい摩擦を観測する段階です。
日程や提供時期は決めていません。
ここから、根拠へ。
問い → いまできていること(状態と確認範囲) → 到達点と着手順 → 更新の記録 → 開発TODO(認証が必要)の順にたどれます。各項目の「詳しく見る・確認範囲」に、検証した版・環境・限界があります。